パルス株式会社と順天堂大学教授との共同研究
『Virtual Realityアプリケーションによる慢性痛み刺激の緩和の臨床研究』 の開始につきまして

2018年04月10日

株式会社イグニス

株式会社イグニス(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 銭錕、以下「イグニス」)は当社子会社であるパルス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役 銭錕、以下「パルス」)と順天堂大学大学院医学研究科の堀江教授及び医学部附属順天堂医院(所在地:東京都文京区、以下「順天堂大学」)と『Virtual Realityアプリケーションによる慢性痛み刺激の緩和の臨床研究』を開始いたしましたので、その内容について下記のとおりお知らせいたします。

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■『Virtual Realityアプリケーションによる慢性痛み刺激の緩和の臨床研究』の概要

現在、「慢性の痛み」の治療には鎮痛剤が用いられております。しかしながら鎮痛剤では重篤な副作用を引き起こしたり、またオピオイド鎮痛剤※1の乱用は海外で大きな社会問題となっております。そのため、薬ではない「痛み」に対する治療方法の開発が期待されております。
脳内の内因性オピオイド※2が増加する事で痛みが緩和されることは確認されておりますが、特別にデザインされたVRを体験すると痛みが減少する事が報告されております。
そのようななか、パルスと順天堂大学がVR(Virtual Reality:仮想現実)の技術を活用した共同研究により、泌尿器がんなどの疾患によって慢性的に疼痛を感じ、鎮痛剤を服用されている患者様にVRゴーグルを装着してもらい、約20分間のVR画像を視聴することで「痛みの治療」が可能であるか調査いたします。
VRでの疼痛管理(痛みの緩和)が実現すると、副作用を心配することなしに、手軽に「痛みの治療」ができ、ひいてはQOL(生活の質)の向上が期待できます。

※1日本では主にがんの痛みに使用される医療用麻薬
※2体内で産生され中枢神経系に存在する神経伝達物質

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順天堂大学との研究の詳細はこちら
http://juntendo-urology.jp/2018/04/10/ignis_vr/

■研究者プロフィール

堀江重郎教授
1985年 東京大学医学部医学科卒業
1993年 医学博士
テキサス大学、東京大学、国立がんセンター、帝京大学等を経て、
2012年 順天堂大学大学院医学研究科 教授

■堀江重郎教授コメント

VR体験が痛みを和らげることができるか、明らかにしたいと考えております。
また使いやすく高品質なVR画像アプリの開発は、痛みを軽減する目的のみならず、医療技術を進捗させる画期的なイノベーションとなると考えています。

■今後の展開について

本件に関しましては、当連結会計年度における業績予想に織り込んでおりませんが、現時点においては臨床研究を開始した段階であり、開発したサービスを提供する時期は未定であります。今後の見通しにつきましては引き続き精査を行い、業績予想修正の必要が生じた場合には、速やかに開示する予定であります。

■パルス株式会社の概要
社名 パルス株式会社
代表 代表取締役 銭 錕
設立 平成28年11月4日
所在地 東京都渋谷区
資本金 1,050,000円
株主構成 株式会社イグニス、秋元康、松尾豊、DaiGoなど
決算期 9月
事業内容 VRコンテンツの企画・開発・運営
URL http://pulse227.com/

株式会社イグニス IR担当
E-mail:ir@1923.co.jp